暦とは?
暦の語源は 「日読み」であり、日を数えることを意味します。
昔も今も、暦は人が共同生活をおくり、動植物や自然との共生の重要な役割を果たします。
暦の種類
太陽暦
太陽の動きをもとにしている暦。同じ日付けは毎年同じ季節にあたる。
現在世界で最も用いられているのが、太陽暦のひとつである「グレゴリオ暦」。
日本では1873年(明治6年)に採用され「新暦」と呼ぶ。
太陰太陽暦
月の満ち欠けを基にした暦。実際の季節と暦との間にズレが生じる。
日本で1873年(明治6年)以前に用いられていた暦で「旧暦」と呼ぶ。
太陰暦
月の満ち欠けの周期をもとにしている暦。暦から季節を知ることはできない。
五節句
五節句の日には特別な料理を食べ、神にお供え物をしていたことから「五節供」とも書きます。この日は長寿や健康を願って、さまざまな厄払いや祝いの行事が行われてきました。
日にち 節句の名称 別名 内容 1月7日 人日じんじつ の節句 七草の節句 前年の厄を払い、1年の無病息災を願う日。七草がゆを食べて1年の豊作と無病息災を願う日 3月3日 上巳じょうし の節句 桃の節句 女の子の健やかな …
二十四節気
季節の移り変わりを示す「二十四節気」は、一年を24等分した暦です。
月の満ち欠けを基にした太陰太陽暦(旧暦)では実際の季節と暦との間にズレが生じるため、それを補正するために考えられました。二十四節気の名称は中国から伝わった古代からほぼ変わっていません。
節気名 時期 季節 節気の説明 立春りっしゅん 2月4日頃 春 しだいに春めいてくる頃。二十四節気最初の節で、八十八夜や二百二十日などは立春から数える 雨水うすい 2月19日頃 春 まだ雪は残るものの氷は解け、農耕の準備 …
七十二候
七十二候は、二十四節気のそれぞれをさらに3等分し、一年をおよそ5日ごとに72等分したもの。
七十二候では、それぞれに気象や動植物の変化が短文で表されています。
中国から伝わったものですが、日本の気候に合うように何度も変更されています。
No 七十二候 時期 二十四節気 候 1 東風解凍はるかぜこおりをとく 2月4日~8日頃 立春 初候 2 黄鶯睍睆うぐいすなく 2月9日~13日頃 次候 3 魚上氷うおこおりをいずる 2月14日~18日頃 末候 4 土脉 …
雑節
雑節は五節句と同じように二十四節気を補い、季節の移り変わりを表したもの。より日常生活に結びついており、年間の行事や農作業の大切な目安となる節目になっています。
日本で生まれた独自の暦日「雑節」 雑節とは、中国から伝わった太陰太陽暦(旧暦)に、季節の移り変わりをより的確につかむための日本独自の暦日です。農作業の目安となるよう考えられました。 雑節 新暦 内容 節分 2月3日頃 本 …