八朔とは?簡単に
- 八朔とは、旧暦8月1日の行事。豊作を願う日・贈り物をする日
- 八朔は「田の実」の節句ともいわれている
- 各地で八朔にまつわる祭が行われている
八朔の由来
八朔のならわし
八朔の馬
八朔の馬とは、男の子の初節句に祝いとして近隣住民に配る福岡県特産の民芸品です。
藁を束ねてつくった馬に紙製の武者人形が乗り、旗指物がさされています。
我が子が馬に乗れる身分に出世するようにという願いが込められています。
黒胡麻粥
室町時代頃からは、尾花粥(ススキの穂を黒焼きにしてお粥にしたもの)を食べる風習があり、江戸時代には、夏バテ解消にもつながる黒胡麻を使った「黒胡麻粥」を食べる風習へと変わっていきました。
八朔の行事
八朔祭
全国各地で豊作を祈願し行われている祭。実施時期や行われる内容は地域により異なります。神社の祭りというよりも、民間行事として盛んに行われ、江戸時代初期から始まったといわれています。神輿や獅子舞、大名行列などが季節の風物詩です。
毎年9月初旬に熊本県山都町で行われる八朔祭は「大造り物の引き廻し」で有名で、大造り物がお囃子とともに街を巡回します。
山梨県都留市の八朔祭は「大名行列」が目玉で、毎年9月1日に行われます。
八朔相撲
八朔相撲とは、五穀豊穣などを祈願し行われる神事相撲・奉納相撲のこと。大山昨神が子息に見せるために始めたと言い伝えられています。
昔は8月1日、明治以降は9月1日、昭和50年以降は9月の第1日曜日に子どもたちの相撲大会が行われます。(地域によって行われる時期は異なります。)
京都の松尾大社の八朔祭では、八朔相撲の一環として、赤ちゃんの健やかな成長を願う「赤ちゃん土俵入り」という儀式も行われます。
田の神様とは? 田の神(たのかみ)は、稲作の豊凶を見守り、豊穣をもたらすと信じられている神です。作神、農神、百姓神、野神とも呼ばれ、穀霊神・水神・守護神の諸神の性格も併せ持っています。 田の神信仰は全国各地にありますが、 …