獅子舞

獅子舞とは?

獅子舞ししまいとは、東アジアと東南アジアでみられる伝統芸能のひとつで、頭に獅子頭を付けて衣装を身にまとい、祭囃子にあわせて獅子が舞い踊るものです。

日本では、正月やお祭りのときに獅子頭を頭にかぶって舞う民俗芸能として、縁起の良い日に行われます。疫病退治・悪魔払いをするものとして大衆に広く信じられています。

獅子舞は神楽かぐらを舞うともいい、獅子神楽とも呼ばれます。神楽とは字義どおり、神様が楽しむためのもので、氏子の人達が、神楽を舞って神を楽しませ、また自分たちも神と共に楽しむのです。

獅子舞の由来

獅子舞は7世紀に中国から伎楽ぎがくと共に伝来し、“舞場の邪気を祓う舞”として演目の最初に演じられたという記録が残されています。日本人にとって獅子は空想上の聖獣であり、邪気を払い疫病を伏せる信仰の対象でした。

全国で獅子舞の伝承数が特に多いのは富山県で、1000ヶ所以上の土地で現在も獅子舞が舞われています。

獅子舞のご利益

獅子舞鑑賞の最後には、獅子に頭を噛んでもらいます。噛まれることで、邪気を食べると言われており、無病息災や健やかな成長に繋がるとも言われています。

特に、子どもが頭を噛まれると、厄除けの効果が高まるほか、頭が良くなると信じられているようです。また、獅子舞に頭を噛まれると学力の向上や無病息災、健やかな成長に繋がると信じられています。

また、獅子が悪いものを食べてくれた、咬まれたけれど無事だった、という事から「健康長寿」をもたらすという意味もあります。