注連縄を飾る本当の意味とは?
注連縄は、神道における神祭具で、神聖な場所とその外を区分する結界です。神様がいらっしゃる神聖な領域である「常世」と、私たちの住む世界である「現世」を分ける印を意味します。
歳神様を迎えるための「目印」

お正月、それぞれの家にはその年の福をもたらす、歳神様がやってきます。
玄関にしめ縄を飾ることは、「ここは清らかな場所なので、安心してお入りください」という神様への合図(目印)になるのです。
由来は日本神話の「天の岩戸」
天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされ、「しめ」には神様の占める場所という意味があるといわれています。
このことから、「厄や災いを家に入れない」という魔除けの意味も持っています。

注連縄の由来
しめ縄の「注連」という言葉は、中国にあった「注連」という風習に由来しています。中国では、死んだ人が再び家に入ってくることがないよう、家の入口に水で清めた縄を連ねて張るという風習がありました。日本にも似た風習として「勧請縄」があり、村の境目や出入り口に吊るして悪霊や疫病が入らないようにしていました。
しめ縄は、刈り取った新しい稲わらや茅を使って作られます。農耕民族にとって、米の収穫は自然の恩恵、つまり「神」のご加護によってなしえたことであり、藁にはその場所やものを清める意味合いがあるとされています。
しめ縄を飾る3つのメリット
「お正月飾りは準備が大変」と思われがちですが、実はしめ縄を飾ることには、目に見えない大きなメリットがあります。
- 「厄を遮断」し、家族の安心を守る
しめ縄は、外からの邪気や災厄をブロックする「最強の結界」です。玄関に飾ることで、1年間の家内安全を願うと同時に、家族が安心して過ごせる清らかな空間を作り出します。 - 「歳神様」を呼び込み、1年間の運気を底上げする
福を運ぶ「歳神様」は、綺麗に整えられた清浄な場所を好みます。しめ縄という目印がある家には神様が迷わず立ち寄ってくださるため、健康運や金運、仕事運のアップが期待できます。 - 心に「句読点」を打ち、前向きな気持ちになれる
伝統に触れ、新しいものを飾るという行為は、私たちの深層心理にも「リセット」の効果を与えます。家の中がパッと華やぐことで、清々しい気持ちで新年をスタートさせる自信が湧いてきます。
しめ縄は「いつ」飾るのが正解?避けるべき日は?
飾るタイミングを間違えると、かえって縁起が悪いとされる日があるため注意が必要です。
飾り始めるタイミング
一般的には12月13日の「正月事始め」以降ならいつ飾っても良いとされています。
現代では、大掃除が終わった後の12月26日〜28日頃に飾るのが一般的です。
⚠️ 注意!避けるべき「29日」と「31日」
- 12月29日: 「二重苦」に通じるため、縁起が悪いとされます。
- 12月31日: 「一夜飾り」と呼ばれ、神様を迎える誠意が足りないとされ、不吉とされます。
外すタイミング(松の内)
お正月飾りを飾っておく期間を「松の内」と呼びます。
- 関東・東北・九州など: 1月7日まで
- 関西地方など: 1月15日まで(小正月まで) 地域によって異なるため、お住まいの地域の習慣に合わせましょう。
しめ縄を飾る場所と向きのルール
「どこに飾ればいいの?」という疑問にお答えします。
- 玄関(軒下・ドア)
歳神様が入ってくる入口。少し高い位置に飾ります。マンション等で外に飾れない場合は、ドアの内側でも大丈夫です。 - 神棚
1年を通して新しいしめ縄を飾り、歳神様をお祀りします。 - 水回り・火の回り
台所(かまどの神)、トイレ(厠の神)、井戸など、生活に欠かせない場所に感謝を込めて飾ります。
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注連縄の使い回しはNG?正しい処分方法
しめ縄は、歳神様をお迎えするための神事物であり、同じものを使い回すと神様の失礼にあたるとされています。毎年、新しいお正月飾りを用意して、飾りましょう。
神棚のしめ縄は、年末の大掃除のタイミングで新しいものと交換し、そのまま1年間飾るのが一般的です。
注連縄の処分方法
しめ縄は、毎年新しく新調するのがマナーです。
どんど焼きでお焚き上げ
1月15日頃に神社で行われる「どんど焼き(左義長)」に持参し、お焚き上げをしてもらうのが最も丁寧な処分方法です。
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自宅で処分する場合
神社に行けない場合は、以下の手順で家庭ごみとして出すことも可能です。
- 紙に包んで、他のゴミとは別にしてゴミ袋に入れ、感謝の気持ちを込めて出す。
- 新聞紙などの白い紙を広げる。
- しめ縄を置き、左・右・中央の順に塩を振って清める。
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