磯遊びとは?簡単に
- 磯遊びとは、漁業が忙しくなる前に海辺に出て、春の一日を過ごすこと。「磯祭り」や「浜おり」などとも呼ばれる
- もともとは海の神様と一緒に食事をする「直会」が行われ、豊漁や海上の安全を願っていた
- 磯遊びは、現在の潮干狩りの起源といわれている
- 同じ頃に農業も忙しくなり、山に出て一日を過ごすことを「野遊び」という
磯遊びの歴史・由来
磯遊びは、旧暦3月3日の節句のころに海岸へ出て、貝や海藻を採ったり草餅を食べて一日を過ごす行事でした。
海辺で飲食ををしたりハマグリやアサリを採ったりする磯遊びは、今日の「潮干狩り」の起源ともいわれています。
海辺で穢れを払う
この磯遊びはただの遊びではなく、田の神様を迎えるために身の穢れを洗い流す目的もあったとされています。昔は、紙で作った人形で体を撫で、穢れを移らせたあと、川や海にその人形を流していました。(「流しびな」参照)
野遊びとは?簡単に 野遊びの由来 昔は、農業が繁忙期を迎える前の春の一日に、心身を清めて不浄を避ける「物忌みの日」がありました。物忌みの日は労働を休み、野山や出て食事の宴を開きました。宴では、山の神様にお供えをし、神様と …
田の神様とは? 田の神(たのかみ)は、稲作の豊凶を見守り、豊穣をもたらすと信じられている神です。作神、農神、百姓神、野神とも呼ばれ、穀霊神・水神・守護神の諸神の性格も併せ持っています。 田の神信仰は全国各地にありますが、 …