初詣のしきたり

初詣とは?由来を簡単に

  • 初詣はつもうでとは年の初めに神社やお寺に参拝し、新しい一年の幸せを祈願すること
  • 平安時代の「年籠としごもり」という風習が起源。家々の家長が、大晦日の夕方から夜通し神社にこもり、新年の豊作や安全を祈願した
  • 一般に広まったのは江戸時代後半ごろから。当時は縁起がいいとされる方角の神社仏閣にお参りする「恵方詣えほうもうで」が流行した
  • 「初詣」ということばができたのは、明治時代に入ってから。電鉄会社が乗客獲得のために行ったキャンペーンがきっかけ
初詣はいつまでに行くべき?
三が日までに行く人も多いですが、一般的には松の内の間(関東は1月7日まで、関西では1月15日まで)に行くといいとされています。松の内の間に行けない場合でも心配する必要はありませんが、その年に初めて行くのが初詣となるので、1月中に済ませることがおすすめです。

初詣の作法

鳥居のくぐり方

鳥居は参拝者のけがれを祓うものです。

⛩️鳥居をくぐるときのポイント

  • 神社の敷地のいちばん外側にある鳥居から順にくぐって参道に入る
  • 賛同の中央を避けて通る(中央は神様の通り道)
  • 鳥居をくぐるときは衣服を整え、軽く一礼する

手水舍での清め方

参拝前に、手水舎てみずやで手と口を清めます。

🤲お清めの手順

  1. ひしゃくで左手を洗う
  2. ひしゃくを持ち替え、右手を洗う
  3. ひしゃくを持ち替え、水を左手のひらに注ぎ、口をすすぐ
  4. 左手を洗う
  5. ひしゃくを手前に傾けて、持ち手に水が伝うようにしてをひしゃくを洗う

参拝の手順

  1. 軽く一礼し、お賽銭を入れる
  2. 鈴を鳴らす
  3. 【二礼】深く2回お辞儀をする
  4. 【二拍手】胸の高さで2回拍手かしわでを打ち、両手を合わせ祈る
  5. 【一礼】もう一度深いお辞儀をする

※お寺では拍手を打たず合掌します

お賽銭の金額

お賽銭の金額に決まりはありせん。5円を入れることが多いのは「ご縁」の語呂合わせから。

初詣の縁起物 一覧

お札お札
神棚に祀ったり柱に貼る護符のひとつで、神のしるしとなるもの。無病息災・家内安全・商売繁盛などが祈願されている
おまもりおまもり
小さなお札を守り袋に入れたもの。肌身離さずもっているとそのご利益にあやかれたり、危険から逃れられると信じられている
破魔矢(はまや)破魔矢はまや
正月に矢を射る行事で用いられたもの。「魔を射る」という名前から厄除けの効果がある
絵馬(えま)絵馬えま
願い事を書いて神様に祈願するための木の板。昔は本物の馬を神様に奉納していたが、庶民にとって馬は高価なので、代わりに馬の絵を描いて奉納したのが始まり
熊手熊手
商売繁盛・幸運・金運を「かき集める」ことから。熊手に千両箱やおかめ、鶴亀といったおめでたい飾りがついている
だるまだるま
「七転び八起き」から。家庭円満・商売繁盛・必勝などを願うもの。自分で目を描き入れるものは「縁起だるま」と呼ばれ、願いを込めて左目を描き入れ、願いが成就したら右目も描き入れる

おみくじ

おみくじ初詣で新年の吉凶を占うことができます。おみくじは運試しとするのではなく、その内容を指針とするのが大切です。吉凶にまどわされず、神様からのメッセージを受け取りましょう。「おみくじ」は大吉ならば家に持ち帰り、それ以外は木に結ぶともいわれていますが、特に決まりはありません。