絵馬

絵馬とは?

絵馬えまとは、神社や寺院に祈願や報謝のために奉納する絵の額です。

絵馬は、将棋の駒のような形をした木の板で、願い事や叶った願い事を書いて奉納します。絵馬という名前は、古代に神様に生馬をお供えしていたことに由来しています。馬は神様の乗り物として「神馬しんめ」と呼ばれており、神聖な生き物とされていました。

絵馬は、合格祈願や家内安全など、何かを祈願するときに奉納されますが、願いが叶ったお礼としても奉納されます。

絵馬の値段は、500円~1,000円程度です。願い事を書いた絵馬を持ち帰りたい場合は、神棚に納めるようにします。神棚がない場合は、床の間か目線より高いところに飾るとよいでしょう。

絵馬のマナー

絵馬を奉納する際は、次のようなマナーがあります。

  • 神社にお参りしてから授与所で受けましょう
  • 縦書きでも横書きでも大丈夫です
  • 油性のペンを使用しましょう
  • 他人に迷惑をかけることは書かないようにしましょう
  • 誰の願いごとなのか神さまがわかるように、できれば名前を書いておきましょう
  • ネガティブな言葉は避けたほうが良いでしょう
  • 誰かの悪口や他の方が見て不快に感じるような言葉もNGです

願い事が叶ったら、感謝の気持ちを伝えるお礼参りをしましょう。

馬の奉納と五行の関係

古くは絵馬ではなく本当の馬を奉納していました。日照りが続いたときは雨を祈り、長雨の時は晴れを祈りました。

雨乞いをするときは、五行説では、雨=水の気=黒なので、黒い馬を奉納しました。
祈晴のときは、太陽=火=赤のため、赤い馬(または白い馬)を奉納したという記録がのこっています。

馬は十二支で「午」。午=火=太陽を表す。日照りで火の気が強すぎる場合は、水気を強めるため黒い馬を、雨が続いて太陽が欲しいときは、赤の馬を使った。