祇園祭とは?簡単に
- 祇園祭京都・八坂神社の祭礼。7月1日~7月31日の1か月間行われる
- 平安時代、京の都に疫病が流行した際に、厄災が去るのを祈願した儀式が祇園祭の起源
- 正式名称を祇園御霊会という
- 春の葵祭、夏の祇園祭、秋の時代祭を合わせて「京都三大祭り」と呼ぶ
- 大阪の天神祭、東京の神田祭と並ぶ「日本三大祭り」のひとつ
祇園祭の起源
平安時代、都に疫病がはやり多くの死者がでました。そのため疫病を治する神の牛頭天皇に当時の国の数と同じ66本鉾のを立てて、疫病退散祈祷したのが起源といわれています。
先の尖った木の棒には神が憑くものと考えられていたため、鉾に悪い疫神を依り憑かせ、燃やして退治しました。
祇園祭の催事
祇園祭は日本を代表するお祭りで、1ヵ月に及ぶ開催期間中、多くの祭事が執り行われます。
7月1日 | 吉符入…祭りの無事を祈願 |
7月10日 | 神輿洗式…神輿を清める儀式 お迎提…神輿を迎えるための提灯を立てて巡行 |
7月15日 | 宵宮祭 |
7月17日 | 山鉾巡行…疫神を鎮めるための巡行。祭りの山場 神幸祭 |
7月24日 | 山鉾巡行 花傘巡行 還幸祭 |
7月31日 | 疫神社夏越祭 |
山鉾巡行
長刀鉾
先の大長刀は疫病邪気を払うためのもの。「くじとらず」といい、巡行順番を決めるくじを引くことなく、毎年巡行の先頭にたちます。稚児が乗るのはこの鉾だけで、ほかの鉾には人形が乗ります。稚児の真剣による注連縄切りが見どころ。
鉾の役割
屋根に鉾(槍)を飾り、直径2メートルの車輪が付き、2階にお囃子が乗っている大きなもの。鉾に疫病神が吸い込ま
れていきます。
長刀鉾の稚児
「神の使い」として地面を踏むことさえ禁じられている。「強力」と呼ばれる町衆に担がれて、馬にまたがり移動します。
「辻回し」が見せ場
「辻回し」は10トン以上の重さの山鉾を90度方向転換させること。地面に青竹を敷きつめ、水をまいて滑りをよくしてから、勢いよく車を回し方向転換させる。
八坂神社の神々
7月15日の宵宮祭を経て、神職に神々の神霊を移します。7月17日の夕方に神輿は八坂神社を出発し、24日まで四条寺町の御旅所に滞在。その間7日間、八坂神社に神々はいなくなるといわれています。
無言参り
神々が四条寺町の御旅所に滞在している7日間、御旅所に「無言」で詣でると、願いが叶うとの言い伝えが古くからあります。
その夜から祇園町の舞妓さんや芸妓さんたちの「無言参り」が始まります。
疫神社夏越祭
八坂神社境内にある疫神社の鳥居に、大きな茅の輪が設置してあります。
参拝者はそれをくぐって厄除けを祈願します。この神事を最後に、祇園祭のすべての行事が終了します。
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