秋祭り

秋祭りとは?

収穫の感謝と来年の豊作を祈願する、土地の守護神のお祭り。農耕社会だった日本の村々で農耕儀礼と結びつくものが多く、田の神送りの意味もあります。

土地の守護神・鎮守様

土地には産土神うぶすながみ氏神様うじがみさまが宿るといわれている。
古い農村ではそれぞれ同じ神社にお祀りされて「鎮守様ちんじゅさま」と呼ばれ、その土地の守護神の役割を果たしている。
土地の住民は、家内安全、五穀豊穣、交通安全などのお願いごとをするためにお参りする。

秋祭りのしきたり

神楽・田楽の奉納

神楽は神祭りから始まった神事芸能といわれ、「祈る心」を形にして、芸能化されたもの。
現在では集落の祭りとして行われ、神事に伴う歌と踊りの方が主体となっています。

田楽は民間の農耕芸能から出て、平安時代に遊芸化されたもの。
田植えのときに、田の神を祭り歌い舞ったのが原形で、能楽のもとである猿楽との関係が深い。

味噌田楽焼き

豆腐などに練り味噌を塗って焼いたもの。串に刺さった豆腐が、田楽を舞う姿に似ていることに由来。

火祭り

秋祭りの中でも火祭りは有名で、京都鞍馬の火祭り、那智の火祭り、秩父夜祭りなどが代表的。
火は祖霊を呼び、けがれを焼き、払い清めるといわれている。