終い弘法・終い天神

終い弘法・終い天神とは?

  • しま弘法こうぼうは、12月21日に京都の東寺西院御影堂の縁日に立つ市
  • しま天神てんじんとは、12月25日に北野天満宮の縁日に立つ市

一年で最後「終い」の縁日

京都の東寺西院御影堂の縁日は毎月21日、北野天満宮の縁日は毎月25日。それぞれの縁日に、「弘法さん(空海)」「天神さん(菅原道真公)」といわれる市がたちます。
12月末の市は「終い弘法」「終い天神」と呼ばれ、とても賑わいます。

縁日とは神仏がこの世と「縁」を持つ日。この日にお参りすると大きな功得があるといわれます。

弘法さんの起源

室町時代の初期、縁日に集まる参拝者目当てにお茶を売る商人がいて、東寺がその商いを認めました。
江戸時代になると茶店だけではなく、植木屋や薬屋などさまざまな店が出てきたことが「弘法さん」の起源だといわれています。

北野天満宮と菅原道真公

菅原道真公は秀才の誉れが高く、若くして右大臣にまでに出世しました。
しかし、彼の昇進を快く思わなかった左大臣などにより、無実の罪で九州大宰府に左遷されることに。
2年後、道真公は失意のまま亡くなりましたが、都では天災続きで道真公の祟りともいわれていました。
彼の死後40年経って、ついに朝廷は北野天満宮に彼の霊を祀りました。

北野天満宮の牛の像

菅原道真公は、承和12年(845年)6月25日、すなわち乙丑年、五月、丑日、そして丑刻が誕生日であることにより、牛にまつわる縁起が多
く、牛は天神さまのお使いであるといわれています。
牛の頭をなでると頭がよくなるといわれているので、いつも参拝者の手でなでられてピカピカになっています。