日本では昔から、日常の中でも神様がいつも私たちに寄り添っていると考えられてきました。以下は、家の中にいる代表的な神様です。

かまどの神様かつての家には必ずあった煮炊きのためのかまど。家族全体の守り神として大切にお祀りされていました
火の神様火之迦具土神ひのかぐつちのかみ」もしくは「荒神こうじんさん」とも呼ばれます
お風呂の神様天之水分神あめのみくまりのかみ」と呼ばれます。水の神様として水まわりに水天宮や弁財天が祀られることもあります
かわやの神様トイレの神様は「烏枢沙摩明王うすさまみょうおう」と呼ばれます。命を生む神様で、妊婦がトイレをきれいに掃除するとよい子が産まれるとも
納戸の神様農家では春にまく種籾たねもみなどを置く大切な場所でした。穀物には神様が宿るとされていたことから納戸も大切にお祀りしていました
井戸の神様井戸に祀られるのは水の神様で、「龍神様」とも呼ばれます。使われなくなった井戸を埋めるときは神主さんにお祓いをしてもらい、神様の恩恵に感謝する祈祷きとうを行ないます
屋敷神やしきがみ家の敷地に小さなほこらで土地の神様の「土地神どじしん・どじがみ」を祀りました。また、お稲荷さんも屋敷神です
門口かどぐちの神様家の敷地の入り口を守る神様で、外から邪気が入らぬよう守っていました。「天石門別神あまのいわとわけのかみ」とも