歳旦祭

お正月の元旦、全国の神社で行われる新年最初の祭典が「歳旦祭(さいたんさい)」です。
私たちが初詣を楽しんでいる裏側で、皇居や各神社では、国や地域の平和を祈る厳かな神事が行われています。

歳旦祭とは?簡単に

名称(読み方)歳旦祭(さいたんさい)
別名元旦祭
しきたり・催しの内容【宮中三殿での歳旦祭】
①天皇が「四方拝(四方の神に向かっての拝礼)」を行う
②午前5時30分から祝詞のりとが始まる
③午前5時40分ごろ四方拝を済ませた天皇が拝礼する
実施時期元旦(元日の朝)
開催場所(主催者)・宮中三殿(賢所・皇霊殿・神殿)
・全国各地の神社
目的・願い・五穀豊穣
・皇室や国民の繁栄
・地域社会の平和 を祈る
使用されるアイテム・天皇は「黄櫨染御袍こうろぜんのごほう」を着用
屠蘇とそ

天皇陛下が夜明け前に行う「四方拝(しほうはい)」

歳旦祭に先立ち、元旦の午前5時30分頃、天皇陛下は「四方拝」という極めて重要な儀式を行われます。 これは、伊勢神宮をはじめとする四方の神々や山陵に向かって拝礼し、「その年の国民の災いを、すべて自らが引き受ける」という決意を込めた、自己犠牲と深い慈しみの祈りです。

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この四方拝を済まされた直後、午前5時40分頃から宮中三殿(賢所・皇霊殿・神殿)にて行われるのが、この「歳旦祭」なのです。

私たちの身近な神社での「歳旦祭」

宮中だけでなく、全国の神社でも歳旦祭は行われています。 多くの神社では、元旦の早朝(午前0時や日の出頃)に、宮司をはじめとする神職が神前に集まり、新年の平穏を祈ります。

初詣の参拝客で賑わう境内の奥で、鈴の音や太鼓が響き、特別な祝詞(のりと)が上げられているのがこの祭典です。私たちが新しい年の幸福を祈るのと同時に、神社側もまた、私たちの地域の平和を神様に願ってくれています。