神楽

神楽とは?

神楽かぐらは、神を祀るために演じられる神事芸能です。神を勧請し、神と人が酒食をともにして歌舞する鎮魂呪術でもあります。

神楽の語源は「神座かむくら」の約音とされています。神座とは、神霊を招いて安置する神聖な場所のことで、古くは神座を設けて神々を勧請し、招魂や鎮魂といった神事を行っていました。

神楽は、祭典のときに神前に奉納される「歌舞かぶ(歌を伴う舞)」のことをいいます。神楽の起源は、神代の昔に天照大御神が、天の岩戸へ籬もられたとき、大神さまをお慰めするために、天鈿女命が岩戸の前で舞を舞ったことにあるといわれています。

神楽は、宮廷で行なわれる御神楽みかぐらと民間で行なわれる里神楽があります。民間の神楽はその形態のうえから、巫女みこ神楽、出雲流神楽、伊勢流いせりゅう神楽、獅子しし神楽の4種に分類されています。