
八十八夜とは?簡単に
- 八十八夜は立春を1日目として88日目のこと。節分やお彼岸と同じ雑節のひとつ
- 「夏も近づく八十八夜〜」で歌いはじめる童謡「茶摘み」は、八十八夜がテーマとなっている
- 茶農家ではお茶の新芽摘みの最盛期を迎え、この時期に収穫したお茶の新芽は「新茶」として市場に出回る
茶農家にとっての八十八夜
八十八夜は、お茶の新芽摘みの最盛期を迎えます。昔から「八十八夜の忘れ霜」といわれ、遅霜が降りることがあるからです。お茶の新芽は霜に弱く、霜がつくと枯れてしまうため、素早く茶摘み作業を終わらせる必要があります。
この時期に収穫されたお茶の新芽は、「新茶」「一番茶」として市場に出回ります。
八十八夜のお茶で長生き
八十八夜に摘んだお茶は不老長寿の縁起物とされます。八十八夜のお茶は飲むと長生きするといわれ、神棚に供えるならわしもあります。
新茶には、冬の間にためた栄養分を豊富に含んでおり、カテキンやビタミンがたっぷりです。
コメ農家にとっての八十八夜
「八十八」という字は組み合わせると「米」という字になり、末広がりの縁起のよさもあることから、八十八夜に種まきすると豊作になるという言い伝えがあります。
農家では、八十八夜を目安に、苗代作りや種籾おろしなどの農作業に取りかかりました。
八十八夜の時期に豊作を願う行事が行なわれるのもそのためです。
漁村にとっての八十八夜
漁村でも八十八夜は重要な意味を持ち、瀬戸内海地方の村々では、この日から約1ヶ月間は1年で最も多くの種類の魚が獲れる時期として、「魚島」や「魚島どき」と呼ぶしきたりがあります。
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