修正会

修正会(しゅしょうえ)の基本

お正月といえば神社の初詣が一般的ですが、お寺では「修正会」という大切な法要が行われます。

名称(読み方)修正会(しゅしょうえ)
別名修正月会
しきたり・催しの内容・正月に寺院で行われる法要
・僧侶による読経や説法を聞ける
実施時期正月始め(3~7日間にわたって行われる)
開催場所(主催者)寺院
目的・願い前年を反省し、仏様の前で身を正し、新しい一年の無病息災・平穏無事を祈願する
由来中国の年始の儀式が由来。奈良時代初めに日本に伝わり、国家規模で各大寺で行われるようになった
修正会のイメージ
修正会のイメージ

なぜ「正」を「修める」と書くのか?

修正会は、文字通り「正月(修正月)に、行いを修正する」という意味を持っています。

  • 悔過(けか)の儀式
    私たちが日々知らず知らずのうちに犯している過ちを仏様の前で告白し、反省することを「悔過」と言います。
    修正会はこの悔過がルーツであり、心をまっさらな状態にして新年をスタートさせるための儀式です。
  • 自分を見つめ直す
    浄土真宗などでは、お願い事をする場所ではなく、生かされていることに感謝し、自分の歩みを見つめ直す場として大切にされています。

修正会の由来と歴史

修正会のルーツは、奈良時代まで遡ります。

  • 中国からの伝来
    中国の年始儀式が日本に伝わり、奈良時代には「国家行事」として各大寺で行われるようになりました。
  • 宮中行事から民間へ
    もともとは天皇の安寧や国の平和を祈る格式高いものでしたが、次第に一般の寺院でも行われるようになり、庶民の無病息災を祈る行事へと広がりました。

各地のユニークな修正会「鬼追い」や「火祭り」

修正会は静かな法要だけでなく、地域によっては非常にダイナミックな行事として知られています。

  • 鬼追い(おにおい)
    兵庫県の書写山圓教寺や鶴林寺などでは、赤鬼・青鬼が登場して暴れ回り、最後には追い払われることで厄を払う「鬼追い会式」が修正会のメイン行事となっています。
  • 火祭り
    松明(たいまつ)を振り回して邪気を払うなど、激しい「火の儀式」を伴う修正会も各地に点在しています。

お寺の修正会で清々しい新年を

「除夜の鐘」で108の煩悩を払い、元旦に「修正会」で心を正す。
この一連の流れは、日本人が古くから大切にしてきた「心のデトックス」です。近くのお寺で修正会が行われていたら、ぜひ足を運んで説法に耳を傾けてみてください。