入梅(梅雨)とは?簡単に
- 梅雨とは、夏至を中心に曇りや雨の多い時期(5月末から7月中旬にかけて)のこと
- 入梅とは、梅雨に入る最初の日のこと。6月11日頃。暦上ではこの日から梅雨が始まる
- 梅雨の時期は、農作物にとって重要な雨に恵まれ、各地で田植えが行われる
- 北海道は梅雨前線の影響を受けにくいため、北海道に梅雨はないとされている
梅雨入りと梅雨明けの決め方
雨や曇りなどの天気が1週間ほどつづき、かつ、梅雨前線が認本の南海上に観測できたら、ぐずついた天気の中間の日を「梅雨入り」とします。
また、梅雨前線が北上して不明瞭になり、快晴がつづけば「梅雨明け」とします。
梅雨の名前の由来
梅雨という名は、「梅の身が熟す頃に雨期に入る」ことからつけられたとされています。
ほかにも、湿気によりカビが生えやすい時期のため、梅ではなく黴の字を使った「黴雨」を語源とする説もあります。
雨の呼び方
日本は雨が多く、昔から雨とともに暮らしてきました。そのため、「梅雨」や「五月雨」「大雨」「小雨」など、時期や降り方などによって雨にはさまざまな呼び方があり、その数は400を超えるといわれています。
ちなみに、「五月雨」の「五月」は陰暦の5月のことで、現在の6月を指します。
つまり、五月雨は梅雨にあたり、雨が断続的にだらだらと降り続けることから、「五月雨」には「断続してだらだら物事が続く」という意味もあります。
梅雨時の雨の呼び名はほかにもあり、以下が主なものです。
走り梅雨・迎え梅雨・梅雨の走り
梅雨入り前(5月中旬から下旬頃にかけて)のぐずついた日に降る雨
空梅雨・旱梅雨
梅雨の期間にもかかわらず雨の日が少なく、降雨量が少ない状態
戻り梅雨・返り梅雨・残り梅雨
梅雨が明けたのにもかかわらず、再度梅雨のような状態になること
青葉雨・翠雨・緑雨
初夏に降る雨を指し、青葉をつややかに見せる
瑞雨・甘雨
穀物や草木を潤し、生長を手伝う雨
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