なまはげ

なまはげとは?

なまはげは、秋田県男鹿半島周辺で行われてきた年中行事、またはその行事において、仮面をつけ藁の衣装をまとった神の使い(来訪神)を指します。

なまはげは、真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられており、年に一度各家庭を巡り、悪事に訓戒を与え、厄災を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として「怠け者はいねが。泣く子はいねが」と練り歩きます。

なまはげの語源は「ナモミをはぐ(ナモミはぎ)」という言葉がなまったものであると言われています。「ナモミ」とは寒い日に囲炉裏端にばかりかじりつき、何もしないでいると手足にできる火型のことで、これがつくのは怠け者(からぴやみ)の証拠です。それをはぎ取り、怠惰をいましめるのがナマハゲであると言われています。

なまはげを迎える家では、昔から伝わる作法により料理や酒を準備して丁重にもてなします。

その年に出産や不幸があった家には入れないので、先立となる人が戸口でなまはげを入れてもいいかを確認し、7回四股を踏んでから家に上がります。

なまはげが大きな音で戸を叩いたり、足を踏み鳴らすのも家の中の邪気をはらうためです。

なまはげの体から落ちた藁には無病息災のご利益があると言われています。