羽子板とは?
羽子板は、長方形に柄がついた形の板で、杉や桐、桂などで作られます。羽根突き遊びに使われ、お正月に飾られることで厄除けや無病息災の意味を持ちます。
羽子板は、末広がりのめでたい形をしており、羽根は災厄を「はねのける」に通じます。板面には松や梅などの縁起物が描かれており、見た目にも美しいため、災厄避けのお守りとして飾られるようになりました。
羽子板は初正月のお祝い
羽子板は、生まれて間もない赤ちゃんの初正月に贈られ、その子の健やかな成長を願います。
貴族や武士の間では、男の子の赤ちゃんが生まれたら「破魔矢・破魔弓」、女の子には「羽子板」を贈るのが慣習でした。
羽子板が女の子に贈られるようになった理由
羽子板は、羽根つきが女の子の遊びであったことから、女の子に贈られるようになりました。羽根つきをすることで健康に育ってほしいという願いが込められています。
また、羽根つきが宮中の新年行事だったことに由来すると言われています。羽子板でつく羽根の先端の黒い玉には「無患子」と言う名前の木の種子が使われています。羽根の形が虫を食べるトンボに似ているところから、様々な邪気をはね(羽根)のけて、健やかに育つようにとの願いが込められています。
羽子板の相場
羽子板の相場は、20,000円~40,000円程度です。20,000円を切る羽子板は安価ですが、20,000円以下の羽子板でも華やかで豪華に見えます。通販では10,000円以下の羽子板も多くあります。
ケース飾りになると、ケースの素材によっても値段が高くなるものがあります。押絵羽子板では、使われる素材や技巧、装飾の細やかさなどで、およそ3万5,000円~9万円程度のお値段の幅があります。
羽子板は11月中旬あたりから店頭に並びはじめますので、12月初旬には飾りつけができるように購入するとよいでしょう。