縁起物

縁起物の一覧

鏡餅鏡餅
「神は鏡による」といわれる。鏡餅も鏡のように薄いものが正式。神社の祭壇においてある鏡のような役割
注連縄注連縄しめなわ
けがれを払い、神聖な場所を再生するしるし。張った場所の内と外を区別する意味を持つ
門松門松
常緑種には神が宿るという言い伝えがある。歳神様が最初にくる場所として玄関脇に飾る
扇
末広がりの形からだんだん良くなるといわれ、縁起が良いものとされている。子孫繁栄も表す
松竹梅松竹梅
松・竹・梅の組み合わせを縁起物とし、歳神様を迎えるために入り口に飾る。門松の飾りや盆栽などに
獅子舞獅子舞
獅子は邪気を払い災難を避けるといわれている。獅子舞をかぶって勇壮に舞い、厄除け・無病息災・家内安全・商売繁盛などを祈願する
羽子板と羽羽子板と羽
コンコンと打つ音が、災難や邪気を払うといわれる。羽の玉に使われている無患子むくろじという木の実は、こどもの無病息災を祈る縁起物
おせち料理おせち料理
歳神様としがみさまにお供えしたごちそうをおさがりとしていただき、無病息災や家内安全などを願うためのもの
お屠蘇お屠蘇
一年間の邪気を払い、長寿を願って正月に飲む祝い酒。邪気を払い生気を蘇生させるという意味がある
小豆粥小豆
あずきの赤い色が邪気を払うといわれている
米俵米俵
五穀豊穣や富と権力の象徴
七福神
七福神を詣でると商売繁盛や開運招福、不老長寿などを授けてくれるといわれている
鯛
「めでたい」という語呂合わせに通じ縁起が良いとされている魚。七福神の神様の一人である恵比寿様が釣ったのも鯛
お札お札
神棚に祀ったり柱に貼る護符のひとつで、神のしるしとなるもの。無病息災・家内安全・商売繁盛などが祈願されている
おまもりおまもり
小さなお札を守り袋に入れたもの。肌身離さずもっているとそのご利益にあやかれたり、危険から逃れられると信じられている
破魔矢(はまや)破魔矢はまや
正月に矢を射る行事で用いられたもの。「魔を射る」という名前から厄除けの効果がある
絵馬(えま)絵馬えま
願い事を書いて神様に祈願するための木の板。昔は本物の馬を神様に奉納していたが、庶民にとって馬は高価なので、代わりに馬の絵を描いて奉納したのが始まり
熊手熊手
商売繁盛・幸運・金運を「かき集める」ことから。熊手に千両箱やおかめ、鶴亀といったおめでたい飾りがついている。11月の酉の市では、福をとり(酉)寄せるという縁起をかついて市がにぎわう
だるまだるま
「七転び八起き」から。家庭円満・商売繁盛・必勝などを願うもので、眉は鶴、ひげは亀の形を表しています。自分で目を描き入れるものは「縁起だるま」と呼ばれ、願いを込めて左目を描き入れ、願いが成就したら右目も描き入れる
招き猫
お客様や金運を「招く」ことから。右手を上げている猫は「金運」、左手を上げている猫は「人を招く」とされる。また、招き猫の上げている手の長さが耳を超えているものを「長手」と呼び、長ければ長いほど遠くの福、大きな福を招くとされている
張り子戌
犬の型をした縁起物の人形で、子宝や安産のお守りとして古くから親しまれている

縁起のしきたり

縁起はもともと仏教から生まれた言葉です。
そのもとは「因縁生起いんねんしょうき」という考えからで「って起こる」、つまりこの世のあらゆるものごとには原因(因)と結果(起)があり、何らかの力(縁)によって存在するということ。縁起の法は「これがあるとき、かれがあり、これが生じるとき、かれが生じる、これがないとき、かれがない、これが滅するとき、かれが滅する」と表し、すべて因果関係があり、それ自体では成り立たない「くう」という存在とみなします。

しかし、現在私たちが普段使っている「縁起」という言葉は、これとは違った意味を持っています。どちらかといえば吉凶の前兆として使われることがほとんどです。
縁起よくありたい、よい縁起を身近に置きたいということから、縁起を招くためのアイテムであるさまざまな「縁起物」も古くから人々に愛されています。