個展・発表会・受章・叙勲のお祝い
社会人になると発表会や個展などに招かれることがあります。戸惑わないようマナーを身につけましょう。
個展・発表会は見に行くことが大切
基本お茶やいけばなといった伝統的な習い事のほかに、最近では絵画やダンス、バレエ、音楽などを習う人が増えています。
発表会に参加したり、個展を開催する人も増えていることから、招待を受ける機会も多くなります。
招待を受けたら、見に伺う、聴きに伺うことが何よりのお祝いになります。
行くことができない場合は電話で伝え、当日は祝電や花を届けるようにしましょう。
当日は花束などを持参するのはもちろん、開催中に控えの部屋などで休憩時にいただけるお菓子や飲み物を「楽屋御見舞」として贈ると喜ばれます。
目上の方に贈る場合には「御見舞」ではなく、「御伺」とするのがマナーです。
会場に飾ってもらうフラワーアレンジメントやフラワースタンドを贈るときには、開催初日のオープン前に届くように手配することが大切です。
鑑賞し終わったあとには、本人に感想を伝えることも重要。むずかしいことをいう必要はなく、知識がない場合には率直な感想、励ましの言葉を伝えるとよいでしょう。また、気にいった作品があったら購入すると一番のお祝いになります。
個展・発表会で喜ばれるお祝いの品の例
- お菓子
- 飲み物
- 花束
- ワイン
- フルーツ
お祝い金
- 発表会、舞台、個展などでチケット分を支払った場合は基本的にお祝いは不要
- 招待を受けた場合は、チケットの金額相当分を目安に
- 無料の発表会などの場合は2千円程度
祝儀袋
- 赤白の蝶結び
- 表書きは「祝個展」「祝展覧会」「祝御出演」「御祝」など
- 楽屋への差し入れは「楽屋御見舞」「楽屋御伺」
- お茶会の場合は、水引やのしが印刷された略式のものを使用(大げさに見えないのが大切)表書きは「御水屋見舞」「松の葉」「花一重」
お返し
基本的に不要
フラワースタンドの贈り方
発表会には、会場に華やかさを添えるために、フラワースタンドを贈ることがあります。立て札には書き方に決まりがあるので、注意しましょう。
花屋に注文するときの必要事項
贈られる方の所属・氏名、贈る側の所属や氏名
立て札の書き方(一例)
中心に「祝御出演」「御祝」
右側に「贈り主○○より(与利)」
左側に出演される方の所属・氏名を「○○さん江」
受章・叙勲・受賞祝い
コンクールなどの受賞、国からの受章叙勲は、知らせを聞いた直後にメールや祝電などでお祝いの言葉を伝えましょう。先方はお祝いの連絡が続くときなので、電話は避けたほうがよいでしょう。
後日、お祝いの会を開く場合にはご祝儀を包み、花束などを贈ります。お祝いの品を贈る場合は、知らせを聞いてから1週間以内に届くようにします。
お祝いの会に招待された場合は、5千~1万円のご祝儀を包みます。
ただし、祝賀会が会費制の場合は会費だけで、ご祝儀は必要ありません。
お祝い金
赤白の蝶結びの水引に、「御祝」「御受章御祝」「祝○〇章受章」など。