
七十二候「玄鳥去(げんちょうき)」とは
「玄鳥去(げんちょうき)」は、二十四節気の「白露」の末候にあたる七十二候のひとつです。
ツバメが南へ旅立つ様子を表し、秋の深まりを感じさせてくれる七十二候のひとつです。ツバメの旅立ちを見送ることは、昔の人々にとっても特別な出来事であったと考えられます。この時季は、ツバメの安全な渡りを願いながら、秋の深まりを感じてみましょう。
玄鳥去(げんちょうき)の意味

ツバメが南へ旅立つ頃という意味です。
夏の間、巣を作り子育てをしていたツバメたちが、秋の訪れとともに暖かい南の国へ旅立っていく様子を表します。子育てを終えたツバメたちは、群れをなし、長旅に向けて体を休めたり、飛行練習をしたりする姿が見られます。
時期
9月17日頃~9月21日頃
ツバメの渡りと「玄鳥去」
ツバメは、冬になると昆虫が少なくなり、餌が不足するため、暖かい地域へ渡りをする鳥として知られています。
- 子育て: 春に日本へ渡来し、巣を作り、子育てをします。
- 群れを作る: 秋が近づくと、群れを作り始めます。
- 南へ旅立つ: 子育てを終えると、南の暖かい地域へ旅立ちます。
「玄鳥去」が表すもの
- 秋の深まり: 夏の終わりを感じさせ、秋の訪れを告げる象徴的な出来事です。
- 自然の営み: 生物の季節による移動という、自然の摂理を感じさせてくれます。
- 別れと再生: ツバメの旅立ちは、別れと同時に、また新たな季節の始まりを意味します。
「玄鳥去」の頃の自然
- 植物: 夏の花が終わり、秋の花が咲き始めます。ススキが穂を出したり、コスモスが満開になったりと、秋の植物が見頃を迎えます。
- 天気: 朝晩の冷え込みが厳しくなり、日中の気温も落ち着いてきます。
関連する言葉や季語
- 白露
- ツバメ
- 秋
- 渡り鳥
- 秋の季語(例えば、秋空、虫の声、彼岸花など)