天地始粛(てんちはじめてさむし)

七十二候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」とは

「天地始粛(てんちはじめてさむし)」は、二十四節気の「処暑」の次候にあたる七十二候のひとつです。
夏の暑さがようやく落ち着き、自然界が静けさを取り戻していく様子を表す七十二候です。この時季は、人々の心も自然と落ち着き、穏やかな気持ちになるでしょう。秋の訪れを感じながら、静かに過ごしたいものです。

天地始粛(てんちはじめてさむし)の意味

夏の夕暮れ

天地が初めて静まり始める頃という意味です。

夏の暑さがようやく落ち着き始め、自然界が静けさを取り戻していく様子を表します。日中の暑さは残るものの、朝晩は涼しくなり、秋の気配を感じられるようになります。

時期

8月28日頃~9月1日頃

「天地始粛」が表すもの

  • 夏の終わりと秋の始まり: 夏の盛りの喧騒から、静かで落ち着いた秋へと季節が移り変わっていく様子を表しています。
  • 自然の営み: 自然界が新たなサイクルへと入っていくことを意味し、万物が静かに息をする様子が感じられます。
  • 心の静けさ: 外的な環境だけでなく、人々の心も自然と落ち着き、穏やかな気持ちになる時期です。

「天地始粛」の頃の自然

  • 植物: 夏の花が終わり、実りの秋へと向かいます。稲穂が頭を垂れ、コスモスが咲き始めるなど、秋の気配が感じられます。
  • 動物: 虫の声も変わり、秋の虫の鳴き声が聞こえてくるようになります。

関連する言葉や季語

  • 処暑
  • 秋分
  • 残暑
  • 秋の気配
  • 静寂
  • 秋の季語(例えば、月、鈴虫、彼岸花など)