七十二候「綿柎開(わたのはなしべひらく)」とは
「綿柎開(わたのはなしべひらく)」は、二十四節気の「処暑」の初候にあたる七十二候のひとつです。
綿の実が熟し、白い綿毛が顔を出す様子を表し、秋の訪れを感じさせてくれる七十二候です。綿は、古くから人々の生活に深く根ざした植物であり、その実りの時期は、人々に喜びと安らぎをもたらしました。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の意味
綿を包んでいる萼(がく)が開き始める頃という意味です。
夏に黄色い花を咲かせた綿の実が熟し、それを包んでいた萼が割れて、中からふわふわの白い綿毛が顔を出します。まるで、白い綿の花が再び咲いたように見えることから、この名が付けられました。
時期
8月23日頃~8月27日頃
綿の成長と「綿柎開」
綿は、春に種をまき、夏に花を咲かせ、秋に実を結ぶ一年生植物です。
- 開花: 夏の間、黄色い花を咲かせます。
- 結実: 花が散った後、実が膨らみ始めます。
- 綿柎開: 実が熟すと、萼が割れて中から白い綿毛が現れます。
- 収穫: 綿毛が十分に成長すると、収穫の時期を迎えます。
「綿柎開」が表すもの
- 秋の訪れ: 夏から秋への季節の移り変わりを感じさせます。
- 収穫の時期: 人々は、綿花を収穫し、紡いで糸を作り、布を織るなど、生活に役立ててきました。
- 自然の恵み: 綿は、人々に衣類や寝具など、様々なものを提供してくれる貴重な作物です。
関連する言葉や季語
- 処暑
- 綿花
- コットンボール
- 秋
- 収穫
- 秋の季語(例えば、綿花、木綿、秋晴など)