七十二候「蒙霧升降(もうむしょうこう)」とは
「蒙霧升降(もうむしょうこう)」は、二十四節気の「立秋」の末候にあたる七十二候のひとつです。
夏の終わりから秋への季節の移り変わりを感じさせる、美しい自然現象を表す七十二候です。深い霧が立ち込める様子は、神秘的で幻想的な世界観を私たちに与えてくれます。
蒙霧升降(もうむしょうこう)の意味
深い霧が立ち込める頃という意味です。
残暑が厳しい中、朝晩は気温が下がり、特に水辺や湿地帯などでは、深い霧が立ち込める様子を表します。まるで、霧が地面から湧き上がり、空中に漂っているように見えます。
時期
8月17日頃~8月21日頃
「蒙霧升降」が表す情景
- 幻想的な風景: 朝もやが立ち込め、視界がぼやける幻想的な風景が広がります。
- 秋の気配: 残暑厳しい日中とは対照的に、朝晩の涼しさや霧は秋の訪れを感じさせます。
- 自然の神秘: 大地の冷え込みと湿気が生み出す自然現象で、神秘的な美しさがあります。
「蒙霧升降」の頃の特徴
- 自然:
- 植物は夏の緑から秋の装いへと変化し始めます。
- 空気が澄み渡り、遠くの山々もはっきり見えるようになります。
- 人々の暮らし:
- 朝晩は涼しくなり、長袖の衣服が必要になることがあります。
- 秋の味覚を楽しんだり、行楽に出かける人が増えます。
関連する言葉や季語
- 立秋
- 霧
- 朝もや
- 秋
- 涼しい
- 秋の季語(例えば、秋霖、薄明、彼岸花など)