
七十二候「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」とは
「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」は、二十四節気の「大暑」の初候にあたる七十二候のひとつです。
桐が実をつけ始める様子を表し、夏の深まりを感じさせる七十二候です。桐は、その美しい姿や成長の早さ、そして日本の文化との深い繋がりから、人々に愛されてきた木です。
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)の意味

桐の花が実を結び始める頃という意味です。
初夏に美しい紫色の花を咲かせた桐の木が、盛夏を迎える頃、花の後には卵形の緑色の実をつけ始めます。この実は、秋になると熟して割れ、中の種子が風に乗って遠くへ散らばります。
時期
小暑(7月7日頃)の6日目から11日目頃が「蓮始開」にあたります。
桐の特性と文化
桐は、古くから日本人に親しまれてきた木です。
- 成長の早さ: 桐は成長が早く、数年で大きな木に育ちます。
- 軽くて強い木: 木材は軽く、湿気に強く、狂いが少ないことから、古くから箪笥や楽器などの材料として利用されてきました。
- 高貴な木: 桐は、その美しい姿や成長の早さから、古くから高貴な木とされ、天皇家や武家の家紋などに用いられてきました。
時期
大暑(7月23日頃)の5日間が「桐始結花」にあたります。
桐始結花が表すもの
- 夏の深まり: 梅雨明け後、本格的な夏の到来を感じさせる候です。
- 自然の営み: 植物が花を咲かせ、実をつけ、種を散らすという自然の営みを象徴しています。
- 日本の伝統文化: 桐が古くから日本人に親しまれてきたことを示しています。
関連する言葉や季語
- 大暑
- 桐
- 実
- 夏
- 高貴
- 伝統