
七十二候「菖蒲華(あやめはなさく)」とは
「菖蒲華(あやめはなさく)」は、二十四節気の「夏至」の次候にあたる七十二候のひとつです。
菖蒲の美しい花が咲き乱れる、風情ある季節です。菖蒲は、日本の文化に深く根ざし、人々に癒しや美を与えてくれる花と言えるでしょう。
菖蒲華(あやめはなさく)の意味

菖蒲の花が咲く頃という意味です。
梅雨の時期、雨上がりの湿った空気の中、菖蒲(あやめ)の花が鮮やかに咲き誇ります。紫や白など、様々な色の花が咲き乱れ、梅雨の曇り空を華やかに彩ります。
菖蒲(あやめ)について
- 種類: 菖蒲と名前がついていますが、一般的に指すのはアヤメ科の花の総称で、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブなどが含まれます。
- 見分け方: これら三種はよく似ていますが、咲く時期や葉の形、花の模様などが異なります。アヤメは一番早く咲き、カキツバタは水辺に生え、ハナショウブは花が大きく豪華なのが特徴です。
- 文化: 古くから日本の文化に深く根付いており、和歌や俳句、絵画など、様々な形で表現されてきました。
時期
夏至(6月21日頃)の6日目から11日目頃が「菖蒲華」にあたります。
菖蒲と文化
- 観賞: 菖蒲は、その美しい花姿から古くから観賞の対象とされてきました。特に、江戸時代には品種改良が進み、様々な種類の菖蒲が生まれました。
- 文学: 菖蒲の優雅な姿は、和歌や俳句、小説など、多くの文学作品に詠まれてきました。
- 庭園: 日本庭園では、菖蒲を池や川辺に植え、その風景を楽しむことが一般的です。
関連する言葉や季語
- 夏至
- 菖蒲
- 花
- 梅雨
- 紫
- 雅
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