乃東枯(なつかれくさかるる)

七十二候「乃東枯(なつかれくさかるる)」とは

「乃東枯(なつかれくさかるる)」は、二十四節気の「夏至」の初候にあたる七十二候のひとつです。
夏至の頃に乃東が枯れる様子を表し、夏の盛りの到来を告げる七十二候です。他の植物が盛んに生長する中、乃東だけが枯れていく様子は、自然の摂理を感じさせ、静かで美しい夏の風景を私たちに教えてくれます。

乃東枯(なつかれくさかるる)の意味

夏枯草

夏枯草(なつかれくさ・カコソウ)という植物が枯れる頃という意味です。

乃東は、シソ科の植物で、夏至の頃に花穂が黒く変色し、枯れたように見えることから、この名が付けられました。他の植物が緑葉を茂らせる中、乃東だけが枯れていく様子は、夏の盛りの到来を静かに告げる風情があります。

乃東(なつかれくさ)とは

  • 別名: 夏枯草(かこそう)
  • 特徴: 夏至の頃に花穂が黒く変色し、枯れたように見えることから、夏枯草とも呼ばれます。漢方薬としても利用され、解熱や消炎作用があるとされています。
  • 生態: 冬に芽を出して春に花を咲かせ、夏至の頃に花穂が枯れるという、他の植物とは逆の生育サイクルを持つのが特徴です。

時期

夏至(6月21日頃)の5日間が「乃東枯」にあたります。

乃東枯が表すもの

  • 季節の移り変わり: 夏至を過ぎると、昼の長さが短くなり、少しずつ秋へと向かうことを暗示しています。
  • 自然の摂理: 万物は生長と衰退を繰り返すという自然の摂理を表しています。
  • 静寂と美: 緑葉が茂る中、枯れていく乃東の姿は、静かで美しいコントラストを生み出します。

関連する言葉や季語

  • 夏至
  • 乃東
  • 夏枯草
  • 枯れる
  • 静寂
  • 夏の始まり