螳螂生(かまきりしょうず)

七十二候「螳螂生(かまきりしょうず)」とは

「螳螂生(かまきりしょうず)」は、二十四節気の「芒種」の初候にあたる七十二候のひとつです。
小さなカマキリたちが誕生し、新しい生命が芽生える、生命力あふれる季節です。カマキリは、自然の中でたくましく生きる姿が印象的な昆虫であり、人々に様々なことを教えてくれます。

螳螂生(かまきりしょうず)の意味

カマキリ

カマキリが卵から孵化して生まれる頃という意味です。

春にメスが産みつけた卵鞘(らんしょう)から、たくさんの小さなカマキリたちが孵り出します。生まれたばかりのカマキリは、まだ体が柔らかく、他の昆虫の餌食になることも少なくありません。

時期

芒種(6月6日頃)の5日間が「螳螂生」にあたります。

カマキリの特徴と生態

  • 肉食昆虫: カマキリは、他の昆虫を捕食する肉食性の昆虫です。特徴的な鎌状の前脚で獲物を捕らえ、鋭い牙で食べます。
  • 擬態: カマキリは、周囲の環境に合わせた体色や形に変化する擬態の能力を持っています。
  • 卵鞘: メスは、秋に木の枝などに泡状の卵鞘を産みつけます。この卵鞘の中で卵は冬を越え、翌年の春に孵化します。

カマキリと人との関わり

  • 益虫: カマキリは、害虫を捕食するため、益虫として知られています。
  • 観察の対象: カマキリの独特な姿や狩りの様子は、人々の興味を引き、観察の対象として親しまれています。
  • 文化: カマキリは、古くから様々な文化の中で象徴的に扱われてきました。例えば、中国では「蟷螂の斧」という言葉があり、強大な敵に対して無謀に立ち向かうことのたとえとして用いられます。

関連する言葉や季語

  • 芒種
  • カマキリ
  • 卵鞘
  • 昆虫
  • 擬態