霜止出苗(しもやみてなえいずる)

七十二候「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」とは

「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」は、二十四節気の「穀雨」の次候にあたる七十二候のひとつです。
冬から春へと季節が移り変わる中で、生命が力強く芽生え始める、希望に満ちた時季です。人々の暮らしも、この時季を境に大きく変化し、活気あふれる季節へと入っていきます。

霜止出苗(しもやみてなえいずる)の意味

霜が降りなくなり、苗がすくすくと育ち始める頃という意味です。

春の暖かさを感じ、霜が降りる心配が少なくなると、それまでじっと土の中で眠っていた種が芽を出して、緑の葉を広げ始めます。田んぼや畑には、若葉の緑が輝き、生命力あふれる光景が広がります。

時期

穀雨(4月20日頃)の6日目から11日目頃が「霜止出苗」にあたります。

特徴

  • 春の芽生え: 冬の寒さを乗り越え、植物たちが力強く成長を始める象徴的な時期です。
  • 農事の始まり: 農家にとっては、種まきや苗植えなど、本格的な農作業が始まる大切な時期です。
  • 生命の力: 小さな種から芽が出て、成長していく様子は、生命の神秘を感じさせてくれます。

気温の変化と注意すべきこと

  • 忘れ霜: まだ油断はできません。特に朝晩は冷え込みが厳しく、霜が降りる「忘れ霜」に注意が必要です。
  • 農作物への影響: 忘れ霜は、若葉を傷つけたり、生育を遅らせる原因となるため、農家にとっては大きな脅威です。

関連する言葉や季語

  • 穀雨
  • 芽出し
  • 農事
  • 忘れ霜