虹始見(にじはじめてあらわる)

七十二候「虹始見(にじはじめてあらわる)」とは

「虹始見(にじはじめてあらわる)」は、二十四節気の「清明」の末候にあたる七十二候のひとつです。
冬から春へと季節が移り変わる、自然の美しさを実感できる時季です。虹は、人々に希望や喜びを与え、春の訪れを告げる象徴的な存在です。

虹始見(にじはじめてあらわる)の意味

冬の間、あまり見られなかった虹が、春になり雨上がりなどに現れるようになる頃という意味です。

春の暖かな陽光が雨上がりの水滴に反射し、美しい虹が空にかかります。虹は、太陽と水滴が織りなす自然の芸術であり、人々の心を躍らせます。

時期

清明(4月5日頃)の末候、つまり清明から数えて12日目から17日目頃が「虹始見」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬が終わり、本格的な春の到来を感じられる時期です。
  • 自然の神秘: 虹は、太陽の光と雨のしずくが織りなす自然現象であり、人々に神秘的な印象を与えます。
  • 吉兆: 古くから虹は、幸運の象徴とされてきました。虹を見ることができると、良いことが起こると信じられてきました。

関連する言葉や季語

  • 清明
  • 雨上がり
  • 幸運

多くの和歌や俳句に、虹始見を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、虹の美しさに対する感動などが伝わってきます。