鴻雁北(こうがんかえる)

七十二候「鴻雁北(こうがんかえる)」とは

「鴻雁北(こうがんかえる)」は、二十四節気の「清明」の次候にあたる七十二候のひとつです。
冬から春へと季節が移り変わる中で、再び季節が巡ることを感じさせてくれる時季です。雁の北帰は、自然の摂理を感じさせ、人々に感動を与えます。

鴻雁北(こうがんかえる)の意味

冬の間、日本で過ごしていた雁(がん)が、北国へ帰って行く頃という意味です。

春が深まり、北国へ帰る時期が来ると、雁たちは群れをなし、V字編隊を組んで北へ向かう姿が見られます。

時期

清明(4月5日頃)の6日目から11日目頃が「鴻雁北」にあたります。

特徴

  • 春の別れ: 冬の間、日本で過ごした雁が、再び北の地へ旅立つ様子は、春の終わりを感じさせます。
  • 自然の営み: 雁の渡りは、自然の壮大な営みの一つであり、人々に感動を与えます。
  • 季節の移り変わり: ツバメが南から北へ渡ってくるのと対照的に、雁は北から南へと渡ることで、季節の移り変わりを感じさせます。

関連する言葉や季語

  • 清明
  • 北帰
  • 別れ

多くの和歌や俳句に、鴻雁北を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の終わりに対する寂しさや、雁の旅立ちに対する思いなどが伝わってきます。