雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

七十二候「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」とは

「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」は、二十四節気の「春分」の末候にあたる七十二候のひとつです。
冬から春へと季節が移り変わる、自然の力強さを感じられる時季です。雷鳴は、人々に生命の息吹を感じさせ、新たな季節の始まりを告げてくれます。

雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)の意味

冬の間、鳴りを潜めていた雷が、春の訪れとともに初めて鳴り響く頃を表します。

冬の寒さがようやく終わり、大気が不安定になる春。遠くでゴロゴロと雷鳴が響き始め、春の訪れを感じさせてくれます。夏の雷に比べると、春雷は穏やかで、短時間に終わることが多いのが特徴です。

時期

春分(3月20日頃)の末候、つまり春分から数えて12日目から17日目頃が「雷乃発声」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬の終わりを告げ、本格的な春の到来を感じられる時期です。
  • 自然の力: 雷鳴は、自然の力強さを象徴し、人々に畏敬の念を抱かせます。
  • 豊穣の象徴: 古くから雷は、五穀豊穣を祈る対象とされてきました。雷鳴が鳴ると、良い年になるという言い伝えも残っています。

関連する言葉や季語

  • 春分
  • 春雷
  • 豊穣

多くの和歌や俳句に、雷乃発声を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、雷鳴に対する畏敬の念などが伝わってきます。