霞始靆(かすみはじめてたなびく)

七十二候「霞始靆」とは

「霞始靆」は、二十四節気の「雨水」の次候にあたる七十二候のひとつです。
冬の寒さが終わり、春の温かさが感じられる美しい季節です。霞がかかった幻想的な風景は、人々の心を癒し、春の到来を実感させてくれます。

霞始靆(かすみはじめてたなびく)の意味

冬の乾燥した空気に代わり、大気中に水蒸気が増えて、霞が立ち始め、遠くの景色がぼんやりと霞んで見えるようになる頃という意味です。

春の陽光が温かくなり、雪解け水や湿気が増えて大気中に水滴が浮遊し、霞が発生します。遠くの山々や風景がぼんやりと霞んで見え、幻想的な光景が広がります。

時期

雨水(2月18日頃)の6日目から11日目頃が「霞始靆」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬の澄んだ空気から、春らしい湿気を帯びた空気へと変化し、春の訪れを感じられる時期です。
  • 幻想的な風景: 霞がかかった風景は、古くから詩歌に詠まれるなど、人々の心を惹きつける美しい光景です。
  • 自然の変化: 気温の上昇や湿度の変化によって、自然が少しずつ変化していく様子を観察できます。

関連する言葉や季語

  • 雨水
  • 春霞

多くの和歌や俳句に、霞始靆を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、霞がかかった風景の美しさなどが伝わってきます。