土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

七十二候「土脉潤起」とは

「土脉潤起」は、二十四節気の「雨水」の初候にあたる七十二候のひとつです。
冬眠していた大地が目を覚まし、新しい生命が芽生え始める準備が整う、希望に満ちた季節です。春の雨によって潤った大地は、生命の源となり、私たちに豊かな恵みをもたらしてくれます。

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)の意味

土の中に水がしみ込み、大地が潤い始める様子を表しています。冬の間に凍結していた大地が、春の温かい雨によって解け、植物の根が水を吸い上げられるようになり、生命が芽生え始める準備が整う頃です。

降った雨が大地にしみ込み、土がふっくらと潤い始めます。凍っていた地面が解け、植物の芽出しを促す水分を蓄え始めます。

時期

雨水(2月18日頃)の5日間が「土脉潤起」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬から春への移り変わりを感じ、生命が芽生え始める準備が整う時期です。
  • 大地の変化: 凍てついた大地が、春の雨によって潤い、柔らかく変化していきます。
  • 農事の始まり: 農家にとっては、この土の潤いを待って、農作業の準備を進める時期となります。

関連する言葉や季語

  • 雨水
  • 春雨
  • 潤い
  • 芽出し

多くの和歌や俳句に、土脉潤起を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、大地の再生への感動などが伝わってきます。