魚上氷(うおこおりをいずる)

七十二候「魚上氷」とは

「魚上氷」は、二十四節気の「立春」の末候にあたる七十二候のひとつです。
冬の寒さが終わり、春の息吹が感じられる美しい季節です。凍った水面の下で魚たちが動き出す様子は、生命の神秘を感じさせてくれます。

魚上氷(うおこおりをいずる)の意味

冬の間、水底に身を潜めていた魚たちが、春の訪れを感じて水面近くに現れ始める様子を表しています。凍った水面が割れ、その隙間から魚の姿が見えたり、氷の下で魚が泳いでいる様子が観察されたりする頃です。

時期

立春(2月4日頃)の末候、つまり立春から数えて12日目から17日目頃が「魚上氷」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬から春への移り変わりを象徴する候です。
  • 生命の息吹: 魚たちの活発な動きは、生命の再生を感じさせてくれます。
  • 自然の営み: 自然の循環の中で、魚たちが季節の変化に適応していく様子が観察できます。

関連する言葉や季語

  • 立春
  • 薄氷

多くの和歌や俳句に、魚上氷を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、自然への畏敬の念などが伝わってきます。