東風解凍(はるかぜこおりをとく)

七十二候「東風解凍」とは

「東風解凍」は、二十四節気の「立春」の初候にあたる七十二候のひとつです。
冬の寒さが終わり、春の訪れを感じ始める美しい季節です。自然の変化を五感で感じながら、新しい季節の始まりを祝いましょう。

東風解凍(はるかぜこおりをとく)の意味

東の風が吹き、凍っていたものが解け始めるという意味です。春風が氷を解かし、春の訪れを感じさせる情景を表しています。
一般的には「はるかぜこおりをとく」と読みますが「とうふうかいとう」とも読みます。

時期

立春(2月4日頃)の5日間が「東風解凍」にあたります。

特徴

  • 春の訪れ: 冬の寒さが少しずつ緩み、春が近づいていることを感じられる時期です。
  • 自然の変化: 東風が吹き、凍っていた川や湖の氷が解け始め、自然が少しずつ目覚めていく様子が観察できます。
  • 万物の再生: 春は新しい生命が芽生え、万物が再生を始める季節です。

東風の意味

  • 東風は、春の訪れを告げる風として古くから親しまれてきました。
  • 東は、五行思想において木に対応し、生長を意味します。
  • 東風は、新しい生命が芽生え、万物が再生していく様子を表しています。

関連する言葉や季語

  • 立春
  • 春風
  • 氷解
  • ふきのとう

多くの和歌や俳句に、東風解凍を詠んだ作品があります。これらの作品からは、春の訪れに対する喜びや、自然への畏敬の念などが伝わってきます。