四神

四神とは

四神とは、中国の神話に登場する、天の四方の方角を司る霊獣のことです。

四神の種類と特徴

青龍(せいりゅう)
蒼竜
東方、春を司り、木に対応します。龍の姿をしており、勢いと向上心を象徴します。
白虎(びゃっこ)
白虎
西方、秋を司り、金に対応します。虎の姿をしており、勇猛さと決断力を象徴します。
朱雀(すざく)
朱雀
南方、夏を司り、火に対応します。鳳凰のような姿をしており、再生と発展を象徴します。
玄武(げんぶ)
玄武
北方、冬を司り、水に対応します。亀と蛇が組み合わさったような姿をしており、安定と長寿を象徴します。

四神の由来と意味

四神は、古代中国の天文学で天球を四つの区域に分け、それぞれに動物を当てはめたことに由来します。
これらの動物は、それぞれの季節や方位の特徴を象徴し、人々に吉凶を知らせたり、守護神として信仰されたりしてきました。

四神が用いられる場面

四神は、中国や日本の伝統的な文化や芸術において、様々な場面で用いられてきました。

  • 建築物:寺院や城郭などの建築物に、魔除けや守護の意図で四神が描かれたり、彫刻されたりすることがあります。
  • 美術:絵画や工芸品など、様々な美術作品に四神がモチーフとして登場します。
  • 風水:四神は、風水においても重要な要素であり、建物の配置やインテリアの設計に用いられます。
  • 占い:四神は、生年月日などから個人の性格や運勢を占う際にも用いられます。