四神とは
四神は、中国古代から伝わる四方位を守護する霊獣で、東西南北それぞれに配置された神獣です。陰陽道、風水、道教などで重要な役割を果たし、日本でも古くから信仰されています。
四神の種類と特徴
| 青龍(せいりゅう) | 東方 色:青(緑) 季節:春 五行:木 象徴:成長、発展、希望 司る方位:東 特徴:龍の姿をした神獣で、流れる水や川を好む |
| 朱雀(すざく) | 南方 色:朱(赤) 季節:夏 五行:火 象徴:繁栄、名誉、美しさ 司る方位:南 特徴:美しい鳳凰のような鳥の姿で、火を司る |
| 白虎(びゃっこ) | 西方 色:白 季節:秋 五行:金 象徴:勇気、正義、収穫 司る方位:西 特徴:白い虎の姿で、金属や鉱物を司る |
| 玄武(げんぶ) | 北方 色:黒(玄) 季節:冬 五行:水 象徴:長寿、安定、守護 司る方位:北 特徴:亀と蛇が合体した姿、または亀に蛇が巻き付いた姿 |
風水での活用
四神は風水において「四神相応の地」という理想的な土地の条件を示します:
- 東に流水(青龍):川や道路など流れるもの
- 南に池沼(朱雀):開けた明るい場所
- 西に大道(白虎):大きな道や平地
- 北に丘陵(玄武):山や丘など高い場所
京都の平安京もこの四神相応の考えに基づいて設計されたとされています。
日本での信仰と文化
- 古墳時代
高松塚古墳やキトラ古墳の壁画に四神が描かれており、古代から日本に伝来していたことがわかります。 - 平安時代
陰陽道の発展とともに、宮廷や貴族社会で重視されました。方位除けや厄除けの対象として信仰されました。 - 現代での活用
家相や風水での方位判断や建築における配置の参考、パワーストーンや お守りのモチーフ、ゲームやアニメなどのキャラクターに活用されています。
占いや開運での意味
- 青龙(東):新しいことを始める、成長を願う、仕事運向上
- 朱雀(南):名声や人気を得る、美容運、創造性の向上
- 白虎(西):金運、商売繁盛、正義感の強化
- 玄武(北):健康長寿、家庭安泰、精神的安定
二十八宿との関係
前回説明した二十八宿は、この四神の体の部位に対応しています。
- 東方青龍7宿:角(角)から箕(尻尾)まで
- 南方朱雀7宿:井(嘴)から軫(尻尾)まで
- 西方白虎7宿:奎(尻尾)から参(前胸)まで
- 北方玄武7宿:斗から壁まで
四神は単なる守護神ではなく、古代中国の宇宙観や自然哲学が込められた深い意味を持つ存在として、現在でも多くの人々に親しまれています。風水や開運グッズ、パワースポット巡りなどでも、四神の考え方が活用されています。
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